歯周病治療について徹底解説!保険診療と自由診療の費用相場も
30代以上の3人に2人は患っているとされている歯周病。
今回はそんな歯周病について徹底解説!
治療方法や治療にかかる費用に加え、「保険適用可能なの?」「歯周病治療は痛いの?」といった疑問についても詳しくお答えします。
歯周病とは?こんな症状に要注意!
歯周病とは、歯肉や歯根膜、歯の根っこを支える歯槽骨といった歯周組織に細菌が進入し、炎症を起こしてしまう病気のことです。
症状が歯茎だけに留まっている段階を歯肉炎、その後悪化して炎症範囲が骨にまで及んだ状態を歯周炎と呼びます。
このように、歯周病は進行具合によって、歯肉炎と歯周炎に分かれます。
歯周病で見られる症状
歯周病はセルフチェックでいち早く発見することができます。
以下は歯周病でよく見られる症状です。
- 起床時口の中がネバネバする
- 歯磨きの時に出血が見られる
- 歯茎が赤く腫れている
- 歯茎に痒みや痛みを感じる
- 歯茎が下がり、歯が伸びたように感じる
- 食べ物が歯に挟まりやすくなった
このような症状に心当たりがある方は要注意です。
痛みや痒みといった違和感だけでなく、歯茎の低下や、歯周ポケット(歯と歯肉の境目にある隙間)が深くなってしまうといった見た目の変化にも要注意です。
鏡などで歯茎の状態をチェックし、気になった際は早めに歯科医院を受診しましょう。
歯周病の治療方法
歯周病は正しい歯磨きを行い、原因となるプラーク(歯垢)を除去することで予防することができます。
しかし歯周病を発症してからのセルフケアは難しく、歯科医院での治療を受ける必要があります。
ここからは、歯周病の進行具合に応じた治療法について解説いたします。
軽度の歯周病の治療法
歯周病と診断されたら、軽度・重度関わらず必ず受けるのが「基本治療」です。
基本治療では細菌の温床であるプラーク・歯石を除去します。
歯石は歯の根元に硬くこびりついており、歯ブラシで落とすのは難しいため、「スケーラー」と呼ばれる特殊な器具を使って取り除いていきます。
この処置を「スケーリング」と呼びます。
またこの時同時に「ルートプレーニング」と呼ばれる処置も行います。
ルートプレーニングとは、歯の表面や歯根のざらつきを取り除き、滑らかにすることです。
他には、噛み合わせチェックやブラッシングの指導等を行う歯科医院もあります。
重度の歯周病の治療法
基本治療後の再評価にて、プラークコントロールや歯茎の状態、歯周ポケットの深さをチェックします。
改善が見られない場合は、本格的な「外科治療」へと進みます。
外科治療のメインであるフラップ手術では、歯肉を切開して歯が埋まっている部分を露出させ、歯根にはびこる歯石や細菌の感染組織を徹底的に取り除きます。
歯根表面を滑らかに仕上げたら、歯肉を元に戻して縫合します。
また状態が深刻な場合、歯の土台となる歯槽骨を修復するエムドゲイン法(歯周組織再生療法)を行います。
歯周病により破壊された歯槽骨や歯根膜に、タンパク質の一種であるエムドゲインを塗布することで、歯周組織の再生を図ります。
吉松歯科医院では、このエムドゲイン法に加え、ゴアテックスメンブレン法(GTR法)も行っています。
ゴアテックスメンブレン法は骨が破壊された部分に、メンブレンと呼ばれる膜を設置し、歯肉が内側に入り込まない状態にした上で、骨の再生を促す処置のことです。
どちらも、「歯周組織の再生」が目的ですが、ゴアテックスメンブレン法はエムドゲイン法に比べて高度な技術が必要とされています。
また、当院の再生療法では自分の骨や人工の骨を移植することも可能です。
歯周病によって失われた骨を再生することができれば、抜歯をせずに済む上、歯茎の見た目やブラッシングのしやすさも向上します。
患者様のご要望に沿った治療法をご提案させていただきますので、歯周病治療でお悩みの方はぜひ吉松歯科医院へとお問い合わせください。
歯周病治療にかかる費用は?保険は適用される?
歯周病治療には、治療内容に制限がある保険診療と、幅広い治療が受けられる自由診療があります。
保険診療は健康保険が適用になるため3割負担で済みますが、使用できる器具や歯科材料に細かな制限があるため、見た目の美しさを求める方や、再発リスクを抑えたい方にとっては十分とは言えません。
また、重度の歯周病治療で必要な外科治療や再生療法には保険が適用できないケースが多いという点にも要注意です。
歯周病「基本治療」にかかる費用
歯周病の基本治療ではまず、症状を確認するための検査を行います。
検査には「基本検査」と「精密検査」があり、基本検査は検査本数により500円~2000円程となります。
保険適用の場合は、ここから3割負担となります。
精密検査は検査本数により、1000円~4000円程で、保険適用の場合は同じく3割負担となります。
初診時は、初診料に加えレントゲン撮影代がかかりますが、3割負担なら概ね3,000~4,000円程度に収まることが多いでしょう。
プラーク・歯石の除去にかかる費用は治療範囲によって変わりますが、初診料や検査費用がかからないため、初診時より安くなることがほとんどです。
自由診療による「基本治療」の効果
上述の通り、基本治療では「スケーリング」と「ルートプレーニング」によって、歯のざらつきを落としていきます。
この処置は、歯根まで入念に行ってこそ高い効果が得られるのですが、保険治療の場合患部を拡大して観察しながら行うことはありません。
よって、取り残した歯石には細菌が潜んでいるままとなってしまうのです。
せっかく歯周病治療を受けたのに、成果が得られないという結果になるのは非常に残念ですよね。
一方自由診療では、マイクロスコープで患部を拡大しながら処置を行うため、肉眼では見えない歯の根っこまで徹底的に綺麗にすることができます。
細菌を完全に取り除き、歯のざらつきを滑らかにすることで、歯周病の進行抑制・再発防止の効果が格段に上がるのです。
歯周病「外科治療(フラップ手術・再生治療)」にかかる費用
フラップ手術は治療歯1本につき7,000円が相場です。
その際歯周組織の再生治療も同時に行った場合、1本につき2万円~2万5,000円程上乗せされます。
保険適用の場合は、ここから3割負担となります。
ちなみに、再生医療の中でもより高度な「骨移植」に関しては、保険適用外の扱いとなるため、10万円程かかると考えられます。
保険診療は治療方法が限られているので、治療費用にそれほど差がありませんが、自由診療では治療方法や使用材料を幅広く選択できるため、費用にばらつきがあります。
吉松歯科医院の歯周病治療費用
当院では、歯周病治療を含めた全ての歯科治療を自由診療にて提供しています。
基本治療(スケーリング・ルートプレーニング) | 30,000円~ |
---|---|
エムドゲインによる再生療法 | 100,000円~ |
ゴアテックスメンブレンによる再生療法 | 100,000円~ |
骨移植による再生療法 | 100,000円~ |
※税別表示。
※患者様のお口の状態によって異なります。
保険診療に比べると高額に感じられるかもしれませんが、当院では高性能マイクロスコープを用いて、肉眼では見えない歯石も綺麗さっぱり取り除きます。
歯周病治療で最も重要なのが、プラークや歯石の徹底的な除去です。
そもそも保険診療は、症状を改善するための処置なので、クリーニングの頻度に制限が設けられています。
しかし自由診療では十分な頻度でクリーニングの処置が受けられるので、その後の歯垢の付きづらさも歴然です。
また、正しい歯磨き方法のレクチャーや、再発予防など、処置後のサポートもしっかり行わせていただきます。
歯周病治療によくある質問
歯周病は、歯を失う最も大きな原因とされており、誰もが日頃から気を付けておくべき病です。
そんな歯周病治療に寄せられる質問についてお答えいたします。
Q.歯周病治療にかかる期間の目安は?
A.歯周病は軽度の場合と重度の場合とで治療方法が違うため、治療期間も大きく変わります。
症状が軽度であれば基本治療だけで済むので、2ヵ月程で済むケースが多いです。
一方重度の歯周病は外科治療が必要となるため、3ヵ月から半年程要します。
Q.歯周病治療は痛い?
A.吉松歯科医院では、痛みの軽減に配慮した処置に努めています。
外科治療時には、毎回麻酔をしてから治療を行っているため、断続的な痛みを感じることはほぼありません。
万が一痛みを感じられた場合は、麻酔を増やすなど様子を見ながら進めさせていただきますので、安心してお任せください。
歯周病の治療について|まとめ
今回は歯周病の治療方法や費用についてご説明しました。
歯周病は身近でありながら、歯の喪失の大きな原因となりうる恐ろしい病気です。
症状に心当たりのある方は、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。
吉松歯科医院では、マイクロスコープによって治療部位を拡大し、歯石の取り残しがないよう徹底的にクリーニングいたします。
この治療精度の高さにより、当院での歯周病治療後の経過は非常に良好で、再発リスクの低さにも自信を持っています。
経験豊富な歯科医師・吉松宏泰が自分の歯だと思って、親身になって治療にあたらせて頂くので、安心してお任せ下さい。
当院では、患者様一人一人とじっくり向き合って治療を行うために、完全予約制とさせて頂いています。
来院される前に、まずはご予約をお願いいたします。