根管治療は一回で終わる?平均回数・痛み・終わらない原因を歯科医が解説

根管治療は一回で終わりますか?」という質問を、診療室で非常によくいただきます

仕事や家事で忙しい中、何度も通院するのは大きな負担です。

そのため、できれば一回で終わってほしいと考えるのは自然なことです。

しかし実際には、歯の状態によって治療回数は大きく変わります。

本記事では、根管治療が一回で終わる可能性、平均回数、痛みの目安、治療が長引く原因までを分かりやすく解説します

目次

根管治療は一回で終わることはある?

結論から言えば、一回で終わるケースは存在します

ただしそれは例外的であり、多くの場合は複数回の通院が必要になります。

根管治療とは、歯の内部にある感染した神経や細菌を取り除き、内部を洗浄・消毒したうえで密閉する治療です。

感染がごく軽度で、根の中の状態が比較的きれいな場合には、短期間で治療が完了することがあります。

しかし、根の内部は非常に複雑な形をしており、肉眼では確認できない細い枝分かれも存在します。

そのため、安全に再発を防ぐには慎重な処置が必要です。

2回で終わるケースとの違い

2回程度で終わる根管治療の症例は、炎症が軽く、膿の排出がなく、再治療ではないケースに多く見られます

痛みが出始めてすぐ受診した場合や、虫歯が比較的浅い段階で神経に到達したケースでは、内部の感染範囲が限定的であることが多いためです。

一方で、すでに強い痛みや腫れがある場合や、過去に治療を受けた歯が再感染している場合は、内部の細菌を減らすまでに時間がかかります

再治療では古い薬剤や詰め物を除去する工程も必要となるため、処置そのものに時間がかかることもあります。

この違いが、回数の差として現れます。

根管治療回数の平均はどれくらい?

一般的な平均回数は3回から5回程度といわれています

初回で神経を除去し、2回目以降で内部の洗浄と消毒を繰り返します。炎症が落ち着いたことを確認したうえで、最終的な薬剤を詰め、土台と被せ物の工程へ進みます。

また前歯よりも奥歯のほうが根の数が多く、形も複雑なため回数が増えやすい傾向があります。

再根管治療は難易度が高く、過去の薬剤や詰め物を除去する工程が加わるため、さらに回数がかかることも多いです。

加えて、患者さんの通院間隔が空くと消毒の効果確認に時間がかかり、結果として総回数が増える場合もある点に注意しましょう。

根管治療になぜ何回も通う必要があるのか

根管治療の最大の目的は、内部の細菌をできる限り減らし、再感染を防ぐことです。

根の内部は暗く狭い空間であり、細菌は歯の壁面に強固に付着しています。

一度の処置で完全に除去することは現実的ではありません。そのため、洗浄と消毒を繰り返しながら炎症の改善を待つ必要があります

以下の内容に沿って、根管治療で何度も通院しなければならない理由を解説します。

  • 根管治療が終わらないと感じる理由
  • 10回以上かかることはある?
  • 治らない原因とは何か

根管治療が終わらないと感じる理由

毎回似たような処置に感じることや、治療のゴールが明確に説明されていないことが、不安の原因になることがあります

実際には少しずつ内部環境は改善していますが、目に見えない部分の治療であるため、進行が分かりにくいのです。

さらに、症状が軽減している途中段階では、あえて最終充填を急がないこともあります。

内部にわずかでも感染が残ったまま封鎖すると再発のリスクが高まるため、慎重に経過を見ることが重要です。

根管治療が10回以上かかることはある?

通常は五回前後で終了しますが、根の先に大きな病変がある場合や、根が大きく曲がっている場合には治療が長引くことがあります

また、内部で器具が折れている、未処置の根が見つかったといったケースでは、さらに回数が増える可能性があります。

特に再根管治療では、以前の治療で見逃されていた細い根管が後から見つかることもあります

その場合、追加で清掃が必要になり、結果的に10回以上通院することも珍しくありません。

治らない原因とは何か

治療が長引く背景には、細菌の取り残しや歯のひび割れ、患者側の通院中断など複数の要因が関係します。

特に途中で通院をやめてしまうと、内部で再び細菌が増殖し、症状が悪化することがあります。

また、歯に縦の亀裂が入っている場合は、どれだけ内部を清掃しても細菌が入り込みやすい状態が続きます。

歯のひび割れについては、歯にヒビが入ったときの症状と対処法もあわせてご覧ください。

根管治療の1回目・2回目の痛みは普通?

治療中や治療後に軽い痛みが出ることは珍しくありません。

神経を除去しても、根の先の組織には炎症が残るためです。

以下の内容に沿って、根管治療の痛みについて詳しく解説します。

  • 1回目の痛みはいつまで続く?
  • 2回目が痛いのはなぜ?
  • 麻酔なしで行う理由はあるのか

1回目の痛みはいつまで続く?

1回目の処置後は、数日間鈍い痛みや違和感が出ることがあります

通常は2・3日で落ち着きますが、腫れや強い痛みが続く場合は早めの受診が必要です。

噛んだときに響くような痛みが出ることもありますが、多くは炎症が治まるにつれて軽減します。

市販の鎮痛薬でコントロールできる程度であれば、経過観察となることが一般的です。

2回目が痛いのはなぜ?

2回目は内部を再度刺激するため、一時的に炎症が反応することがあります

また、消毒薬の影響で圧迫感を感じる場合もありますが、我慢できないほどの痛みは正常とはいえません

特に、治療後に拍動するような痛みや強い腫れが出る場合は、内部の圧力が高まっている可能性があります。

麻酔なしで行う理由はあるのか

神経がすでに除去されている場合、麻酔を使用しないことがあります

しかし痛みを感じる場合は麻酔を希望しても問題ありません。治療中の不安は遠慮せず伝えることが大切です。

炎症が強いと麻酔が効きにくいこともあるため、状況に応じて麻酔方法を変えることもあります

根管治療で激痛がある場合は異常?

根管治療後に眠れないほどの激痛は、何らかのトラブルが起きている可能性があります。

以下の内容を確認し、該当する場合には最寄りの歯科医院を受診しましょう。

  • 治療中に激痛で眠れない場合
  • 根管治療後のズキズキはいつまで?
  • 最後の薬や詰め物が痛い

治療中に激痛で眠れない場合

強い炎症や膿の圧力が原因で痛みが増すことがあります

この場合、抗生剤の処方や追加の排膿処置が必要になることがあります。

放置すると腫れが広がる可能性もあるため、自己判断せず早めの受診が必要です。

根管治療後のズキズキはいつまで?

軽いズキズキ感は数日で軽減することが多いですが、一週間以上続く場合は再診察が必要です。

噛んだときに強い痛みが出る場合も、再診をおすすめします。

症状が悪化する傾向にある場合は、内部で感染が再発している可能性も考えられます

最後の薬や詰め物が痛い

根管充填直後は、内部が圧迫されることで違和感が生じることがあります

多くは数日で落ち着きますが、痛みが強まる場合は注意が必要です。

特に、噛み合わせが高い状態のままだと痛みが持続することがあるため、違和感があれば調整を受けることが望ましいです

根管治療の治療の流れと「終わり」の判断基準

根管治療は段階的に進みます。内部の感染源を除去し、洗浄と消毒を繰り返し、炎症が落ち着いたことを確認してから最終的な薬剤を充填します。

2回目以降の流れはどうなる?

根の内部が乾燥し、膿や出血が認められなくなるまで処置を継続します

状態が安定していることを確認してから最終工程へ進みます。

どうなったら根管治療は終わり?

痛みや腫れがなく、内部が清潔な状態であることが確認できれば終了となります

レントゲンでの経過観察も重要な判断材料です。

レントゲンで根の先の透過像が縮小していることが確認できれば、治癒に向かっていると判断されます

改善が見られない場合には、歯根端切除術が検討されることもあります。

最後の詰め物までの工程

根管充填後は、コアと呼ばれる土台を作り、その上に被せ物を装着します。

この工程まで完了して初めて治療終了となります。

被せ物は歯を保護する重要な役割を担うため、材質選択や噛み合わせの確認も大切なポイントになります。

根管治療は一回で終わるのかまとめ

根管治療が一回で終わることはありますが、一般的には3回から5回程度かかります

回数が多いのは、歯を長く残すために必要なプロセスだからです。

不安を感じた場合は、治療の進行状況や見通しを歯科医に確認しましょう。

適切な治療と継続的な管理によって、多くの歯は保存することが可能です。

もし、根管治療に不安がある場合には当院でセカンドオピニオンも行っているので、お気軽にお申し付けください

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吉松歯科医院では、コンサルティング時に治療の回数をお伝えしています。

最大来院数が、前歯では4回、小臼支部では6回、大臼歯部では7回と最大の来院数をお伝えしてから治療に入ります。

同じ術者が何度も治療しても良い結果が出ないとの論文がある様に回数を決めて集中して治療を行っています。

回数が多くかかるのは、根管内の複雑な解剖学的な問題やパーフォレーションやレッジに修復に時間がかかるという事です。

必ず治療は全てマイクロスコープ下で行っているので、治療が終わるごとに静止画や動画にて治療の進展具合を説明いたしますのでご安心ください。

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