
歯の神経を抜くのにかかる時間はどれくらい?治療回数・痛み・費用まで解説
「歯の神経を抜くと言われたけれど、どのくらい時間がかかるのだろう」
「何回通院が必要なのか不安」と感じている方は少なくありません。
神経を抜く治療、いわゆる根管治療は、歯を残すための重要な処置です。
本記事では、1回あたりの治療時間、通院回数、痛みの程度、費用の目安まで詳しく解説します。
歯の神経を抜くのにかかる時間の目安

歯の神経を抜く治療は、状態によって所要時間が異なりますが、一般的な目安があります。
1回の治療にかかる時間はどれくらい?
初回の治療では、麻酔、虫歯の除去、神経の除去、内部の清掃まで行います。
通常は30分から60分程度が目安です。
ただし、炎症が強い場合や出血が多い場合には、やや時間が延びることもあります。
実際の診療では、麻酔が十分に効くまで待つ時間や、ラバーダム防湿を行う準備時間も含まれます。
精密に治療を行う場合は、1時間以上かけて丁寧に処置することもあります。
時間が短ければ良いというわけではなく、感染源を確実に取り除くことが最優先です。
前歯と奥歯で時間が違う理由
前歯は根が1本で比較的まっすぐなことが多いため、処置が比較的スムーズに進みます。
一方、奥歯は根が2本から4本あり、形も複雑です。
そのため内部の清掃に時間がかかりやすく、処置時間も長くなる傾向があります。
特に上の奥歯は、見つけにくい細い根管が存在することがあり、これを見逃さず処置するには時間と技術が必要です。
そのため、奥歯の神経治療は前歯よりも慎重に進められることが多くなります。

歯の神経を抜く回数の平均
平均的な通院回数は3回から5回程度です。
初回で神経を除去し、その後は内部の洗浄と消毒を繰り返します。
炎症が落ち着いたことを確認してから最終的な薬剤を詰め、被せ物の工程へ進みます。
ただし、根の先に大きな病変がある場合や再治療の場合は、6回以上かかることもあります。
症状が強いほど消毒期間が必要になるため、回数は一律ではありません。
歯の神経を抜く治療の流れ

神経を抜く治療は段階的に進みます。
感染源を取り除き、再感染を防ぐための工程が必要です。
麻酔から神経除去までの工程
まず局所麻酔を行い、痛みを感じない状態にします。
その後、虫歯部分を削って神経にアクセスし、専用の器具で神経を取り除きます。
内部を洗浄し、仮の薬を入れてその日は終了することが一般的です。
神経を除去した直後は、根の先に炎症が残っていることが多いため、すぐに最終充填を行わず、いったん薬を入れて経過をみます。
この段階での丁寧な清掃が、将来の再発率を左右します。
根管治療は何回まで必要?
明確な上限があるわけではありませんが、多くは数回で終了します。
ただし、根の先に膿が溜まっている場合や再治療の場合は、さらに回数が必要になることがあります。
特に再根管治療では、過去の詰め物や感染物質を取り除く工程が加わるため、通常よりも時間と回数がかかります。
途中で症状が改善しても、内部の状態が安定するまで消毒を継続することが重要です。
2回目以降の治療内容
2回目以降は、内部の消毒と状態確認が中心です。
膿や出血がなくなり、内部が乾燥した状態になれば最終的な充填へ進みます。
毎回の治療では、根の内部から滲出液が出ていないかを確認します。
少しでも感染の兆候があれば、無理に進めず消毒を継続します。
歯の神経を抜く際の麻酔は痛い?

麻酔に対する不安は多くの方が抱えていますが、現在はできるだけ痛みを抑える工夫がされています。
歯の神経を抜く麻酔はどの程度痛いのか
注射時に一瞬チクッとした感覚がありますが、表面麻酔を使用することで刺激は軽減されます。
麻酔が効けば、処置中の強い痛みはほとんど感じません。
炎症が強い場合は、麻酔が効くまで時間がかかることがあります。
その場合も追加麻酔や方法の変更で対応できます。
麻酔なしで行うケースはあるのか
神経がすでに壊死している場合、痛みを感じにくいため麻酔を使用しないこともあります。
ただし、不安がある場合は麻酔を希望することが可能です。
痛みの感じ方には個人差があるため、我慢せずに伝えることが安全な治療につながります。
麻酔が効かない場合の対処法
炎症が強いと麻酔が効きにくいことがあります。
その場合は追加麻酔や方法の変更を行い、できる限り痛みを抑えて処置します。
それでも痛みが強い場合は、一度炎症を抑える処置を優先し、改めて本格的な治療を行うこともあります。
歯の神経治療後の痛みはどれくらい続く?

治療後に違和感や軽い痛みが出ることは珍しくありません。

神経を抜いた後は何日くらい痛い?
多くの場合、2日から3日程度で落ち着きます。
噛んだときに鈍い痛みを感じることがありますが、徐々に軽減していきます。
根の先の組織が刺激を受けているためであり、炎症が治まれば自然に改善するケースがほとんどです。
2回目の治療が痛い理由
再度内部を刺激することで炎症が反応する場合があります。
また、消毒薬の影響で圧迫感を感じることもあります。
ただし、前回よりも明らかに強い痛みが出る場合は、内部圧力の上昇や再感染の可能性も考えられます。
激痛が出る場合は異常?
眠れないほどの激痛や腫れを伴う痛みは異常の可能性があります。
その場合は早めの受診が必要です。
放置すると腫れが広がり、顎や顔面にまで炎症が波及することもあります。
違和感を軽視しないことが重要です。
歯の神経を抜く費用はいくら?

費用は保険適用か自費かによって異なります。
保険適用の場合の費用目安
保険診療では、根管治療自体の費用は数千円程度が目安です。
ただし、回数や歯の部位によって若干の差があります。
最終的な被せ物を含めると、トータルでは1万円前後になることもあります。治療前におおよその見積もりを確認しておくと安心です。
被せ物の値段はどれくらい?
最終的に装着する被せ物の種類によって費用は大きく異なります。
保険の銀歯であれば比較的安価ですが、セラミックなどの自費素材は数万円以上かかることがあります。
見た目や耐久性を重視する場合は自費素材が選択されることもあります。
自費治療との違い
自費治療では、マイクロスコープや精密機器を使用し、より精度の高い治療を行うことが可能です。
その分費用は高くなりますが、再発リスクを抑えるメリットがあります。
再発による再治療は時間的・経済的負担が大きいため、長期的な視点で選択することも重要です。
神経を抜くデメリットと注意点

神経を抜くことにはメリットだけでなく注意点もあります。
歯医者が神経を抜く判断基準
強い痛みがあり、神経まで感染が広がっている場合や、自然回復が見込めない場合に神経除去が検討されます。
できる限り神経を残す治療が優先されます。
神経を抜くかどうかは、痛みの程度、感染範囲、レントゲン所見などを総合的に判断して決定されます。
神経を抜いた歯の寿命
神経を失った歯は栄養供給がなくなるため、割れやすくなります。
適切な被せ物とメンテナンスが寿命を左右します。
特に奥歯では、強い咬合力がかかるため、補強処置が重要になります。
抜歯とどちらが痛いのか
処置中の痛みはどちらも麻酔で抑えられますが、術後の腫れや負担は抜歯のほうが大きくなる傾向があります。
神経を抜く治療は歯を残す選択肢であり、可能な限り保存を目指す治療といえます。
歯の神経を抜くのにかかる時間まとめ

歯の神経を抜く治療は、1回あたり30分から60分程度、通院回数は3回から5回が目安です。炎症の程度や歯の位置によって差はありますが、丁寧に処置を行うことで歯を残せる可能性が高まります。
不安や疑問がある場合は、遠慮せず歯科医に相談しながら治療を進めましょう。
神経を抜く時に必要な時間は、歯の形態や患者さんの年齢による内部の石灰化の状態により大きく異なります。
初回の抜髄治療時に残髄させない事がとても重要になので、吉松歯科医院では3時間以上のアポイントが必要となります。
抜髄になるという事は、歯冠部に虫歯、感染部があるという事なので、その感染部を徹底的に除去する事がとても重要になります。
また、神経を中途半端に残してしまうと、残髄という状態になり、麻酔が覚めた後の痛みの原因になります。
通院回数は、1回から6回の範囲内で治療しています。
事前にCTを撮り、その時点で治療の難易度に応じて応えさせて頂いてます。
麻酔は、吉松歯科医院では毎回行い、必ずラバーダム防湿を行い治療をいたします。