
歯の神経を抜くとどうなる?長持ちさせる方法と年代別の注意点をご紹介
歯の神経を抜く治療と聞くと、「もう歯がダメになってしまうのではないか」「将来どれくらい持つのか」「痛みが強そうで不安」と感じる方は少なくありません。
実際、歯の神経を抜く治療は軽い処置ではなく、歯の状態や今後のケアによって、歯の寿命が左右されます。
一方で、適切なタイミングで神経を抜く治療を行い、その後の管理をしっかり行えば、歯を長く使い続けることも可能です。
本記事では、歯の神経を抜くとどうなるのかを中心に、治療の痛みや時間、メリット・デメリット、長持ちさせるためのポイント、年代別の注意点まで詳しく解説します。
歯の神経を抜く前に知っておきたいことについては、次のページも合わせてご覧ください。
歯の神経を抜くとどうなるか

歯の神経を抜くと起こることは以下のとおりです。
- 痛みは軽減するが、歯は弱くなる
- 治療後は長期的なメンテナンスが必要になる
- できるだけ歯を抜かない方が良い理由
順番に解説します。
痛みは軽減するが、歯は弱くなる
歯の神経を抜く目的は、強い痛みや炎症を取り除くことです。
神経を抜くことで、ズキズキとした痛みや、何もしなくても続く不快感は大きく軽減されます。
そのため、日常生活は一気に楽になります。
しかし、神経を抜いた歯は血管や栄養の供給が断たれ、徐々に乾燥していきます。
その結果、健康な歯に比べて弾力を失い、欠けたり割れたりしやすくなります。
痛みはなくなっても、歯としての強度は低下する点は理解しておく必要があります。
治療後は長期的なメンテナンスが必要になる
神経を抜いた歯は、痛みを感じにくくなるため、トラブルに気づくのが遅れがちです。
知らないうちに虫歯が再発していたり、被せ物の隙間から細菌が侵入していたりすることもあります。
そのため、神経を抜いた歯は治療が終わってからが本当のスタートともいえます。
定期的な検診やクリーニングを受け、問題が起きる前に対処することが大切です。
できるだけ歯を抜かない方が良い理由
歯の神経を残せれば、本来の感覚や防御機能を保つことができ、寿命も延びやすくなります。
最近では、神経をできるだけ保存する方法も進歩しており、状況によっては神経を残せるケースもあります。
そのため、歯を残す選択肢がないかを確認することが大切です。
吉松歯科医院では、セカンドオピニオンを受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

歯の神経を抜く治療の痛みや治療時間

歯の神経を抜く治療の痛みや治療時間は下記のとおりです。
- 麻酔で多くの人はほとんど痛みを感じない
- 治療時間は1回60〜90分、回数は2〜4回が一般的
- 治療後の痛みは数日で落ち着くことが多い
それぞれ解説します。
麻酔で多くの人はほとんど痛みを感じない
歯の神経を抜く治療では、局所麻酔を使用します。
そのため、治療中に強い痛みを感じることはほとんどありません。
麻酔がしっかり効いていれば、治療中は押されるような感覚がある程度で済むことが多いです。
過去に歯科治療で痛い経験をした方でも、事前に相談することで麻酔方法を調整してもらえる場合があります。
吉松歯科医院では、麻酔に関して不安がある方に追加の処置を行っています。

治療時間は1回60〜90分、回数は2〜4回が一般的
歯の神経を抜く治療は、1回あたり60〜90分程度かかることが一般的です。
感染の程度や歯の状態によっては、2〜4回ほど通院が必要になります。
症状が軽い場合は比較的短期間で終わることもありますが、炎症が強い場合や再治療の場合は、慎重に進める必要があるため回数が増えることもあります。
治療後の痛みは数日で落ち着くことが多い
治療後は、歯の根の周囲に刺激が加わるため、噛んだときに違和感や軽い痛みを感じることがあります。
多くの場合、これらの症状は数日から1週間ほどで自然に落ち着きますが、痛みが強くなったり、腫れが続いたりする場合は、炎症が残っている可能性が高いです。
その場合は早めに歯科医院を受診することが大切です。
治療の流れについて詳しくは以下のページもご確認ください。

歯の神経を抜くメリットとデメリット

歯の神経を抜くメリットとデメリットは次のとおりです。
メリット
歯の神経を抜くことで、強い痛みや炎症の原因となっている神経を取り除くことができ、辛い症状から解放されます。
神経まで感染が進行している場合でも、適切な治療を行えば、歯を抜かずに残せる可能性が高まります。
また、感染源を取り除くことで、炎症が広がるのを防ぎ、周囲の歯や顎の骨への悪影響を抑えることができます。
結果として、口腔内全体の健康を守ることにもつながります。
デメリット
一方で、神経を抜いた歯は内部に栄養が行き届かなくなるため、次第にもろくなり、将来的に欠けたり割れたりするリスクが高まります。
特に強い力がかかる部位では注意が必要です。
さらに、時間の経過とともに歯が変色したり、治療後の管理が不十分な場合には再感染を起こしたりする可能性もあります。
歯の神経を抜く治療の症例紹介

抜髄の症例:術前術後で画像解説
■術前のCT画像

抜髄したのは#44。感染根管処置を行ったのは#45です。
共に同日に根管充填まで終了して、次回アポイント時にファイバーポストを築造する予定になっています。
■術後のCT画像

#44は、根尖までバイオセラミック製剤が入っている事が確認できる。
#45も同様にこのCTのカットでは確認できないが、根尖までバイオセラミックが根管充填されています。
そのため、数ヶ月後には骨再生が確認される見込みです。
神経を抜いた歯を長持ちさせるポイント

神経を抜いた歯を長持ちさせるポイントは以下のとおりです。
- 被せ物やマウスピースで寿命を延ばせる
- 長持ちさせるには定期検診が必須
順番に説明します。
被せ物やマウスピースで寿命を延ばせる
神経を抜いた歯は、そのままにせず、被せ物でしっかり補強することで破折リスクを下げられます。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、マウスピースを使用することで歯への負担を軽減できます。
長持ちさせるには定期検診が必須
痛みを感じにくい神経のない歯こそ、定期検診が大切です。
小さなトラブルを早期に発見することで、大きな治療を防ぐことができます。
長く歯を守るために大切なことは以下のページも参考にしてください。

年代別の神経を抜いた歯の本数とリスク

年代別の神経を抜いた歯の本数とリスクは次のとおりです。
- 10代はできるだけ歯を残したい時期
- 20〜30代は将来の費用と噛み合わせに影響
- 40〜50代は歯を失わないための予防が大切
それぞれ解説します。
10代はできるだけ歯を残したい時期
10代は歯の寿命がこれから長く続くため、可能な限り神経を残す治療が望まれます。
安易に神経を抜く判断は慎重に行う必要があります。
20〜30代は将来の費用と噛み合わせに影響
20〜30代で神経を抜いた歯が増えると、将来的に被せ物や再治療の費用がかさむ可能性があります。
噛み合わせへの影響も含めて、長期的な視点での治療計画が重要です。
40〜50代は歯を失わないための予防が大切
40〜50代になると、神経を抜いた歯の破折や再感染のリスクが高まります。
歯を失わないためには、予防とメンテナンスが欠かせません。
歯の神経を抜くとどうなるまとめ

歯の神経を抜く治療は、痛みを取り除き、歯を残すための有効な手段です。
しかし、その後の管理を怠ると、歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
治療のメリットとデメリットを理解し、年代やライフステージに合わせたケアを行うことが、歯を長持ちさせるポイントです。
吉松歯科医院では、難症例にも対応できる経験豊富な歯科医師が、セカンドオピニオンも受け付けています。
各年代ごと、患者様の状況に合わせて治療計画を立てていますので、安心してお気軽にお問い合わせください。