根管治療の失敗?!膿や歯痛・頭痛の症状には要注意!抜歯のリスクも

虫歯に感染すると、根管治療と呼ばれる歯の根っこを掃除する治療を受けなければなりません。

しかし根管治療を受けたからと言って100%虫歯が完治するわけではなく、治療後に痛みが残ったり膿や頭痛が発生したり、最悪の場合抜歯が必要となるケースもあるのです。

今回はそんな根管治療の失敗について解説します。

目次

根管治療の失敗とは

根幹治療の失敗3

根管治療は非常に精密な技術を必要とします。

日本の歯科医療はアメリカやヨーロッパの歯科先進国に比べて遅れを取っているのが現状で、根管治療の成功率は50%に満たないというデータもあるほどです。

日本の根管治療の成功率が低い理由

根管治療の成功を大きく左右するのが、ラバーダム防湿と呼ばれる処置です。

ラバーダム防湿は、治療歯以外を薄いゴムシートで覆い、治療中に唾液がかからないようにするための方法で、およそ150年前にアメリカで生まれました。

発祥国のアメリカでは法律で義務付けられているほど重要な基本処置であるにも関わらず、日本の歯科医院での普及率は5%前後とも言われています。

ラバーダム防湿は健康保険が適用されないため、成功率を求めるならラバーダム防湿を行っている自由診療の歯科医院で治療を受ける必要があります。

根管治療の失敗と根尖性歯周炎

根管治療の失敗が疑われるケースでよく見られるのが、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)です。

根尖性歯周炎とは歯の根の先端に炎症が起こる病気のことで、歯や歯肉に強い痛みを感じたり、歯茎から膿が出てきたりといった症状が現れます。

また虫歯の悪化は、頭痛や肩こり、消化不良、倦怠感など、全身の不調をもたらすことも少なくありません。

治療後の膿や頭痛にお悩みの方は、すぐに再受診しましょう。

根尖性歯周炎は虫歯がかなり進行している状態なので、自然に完治することはありません。

歯の根の修復が難しい段階にまで達すると抜歯するしかなくなってしまうため、早期治療が重要です。

虫歯の再発については、下記ページでも詳しく解説しています。

再治療を受ける際の注意点もまとめていますので、参考にされてください。

根管治療の失敗事例と原因・予防策

根幹治療の失敗例

根管治療時、何らかの原因によって歯の内部に細菌の残存・侵入が起こると、感染はあっという間に広がってしまいます。

ここからは、そんな根管治療の失敗事例を1つずつ見ていきましょう。

失敗事例1:治療中に細菌が侵入

唾液の中には無数の虫歯菌や歯周病菌が含まれています。

この細菌が治療歯に触れると、せっかく根管内を洗浄・消毒したにも関わらず再感染を起こしてしまうのです。


予防策:ラバーダム防湿

根管治療の成功率を上げるために最も有効なのが、冒頭でご説明したラバーダム防湿です。

ラバーダム防湿は治療歯を無菌化するために必要不可欠な処置とされなばらも、日本ではまだ普及率が低いのが原状です。

ラバーダム防湿には手間もコストもかかるため、保険診療の歯科医院では使用されていません。

再感染を防ぐためには、自由診療でラバーダム防湿が受けられる歯科医院で根管治療を受けることが、一番の近道と言えます。

失敗事例2:感染部の取り残し

虫歯が神経まで達すると、歯の中心を通る歯髄を抜く処置を行わなければなりません。

これを抜髄といいます。

しかし根管の奥は細く湾曲していて非常に複雑な構造となっているため、肉眼で確認することはほぼ不可能です。

そのため細かい見落としや歯髄の取り残しが起こり、根管内に細菌を残したまま治療を終えてしまうという結果になります。

この肉眼での処置の難しさが、日本の根管治療の成功率が低いもう1つの原因と考えられています。


予防策:マイクロスコープによる処置

根管治療の成功率が高い歯科医院は、ラバーダム防湿と併せてマイクロスコープやCT等の最先端設備を導入しています。

マイクロスコープは肉眼では見えない根管の奥まで拡大して写し出せるため、感染部分を取り残すことなく、ピンポイントで治療することができます。

また治療精度の高さに加え、感染部をカリエス検知薬で染めて感染部が完全に除去するまで何度も治療を行うことで、治療回数や治療時間を短縮できるというメリットも!

根管治療の成功率を求める方、治療をダラダラと長引かせたくない方は、マイクロスコープを導入している自由診療の歯科医院を受診しましょう。

根管治療の治療期間については、下記記事で詳しく解説しています。

進行具合によって必要な治療回数の目安等もわかりやすく説明していますので、こちらも併せてご覧ください。

失敗事例3:根管充填が不十分

抜髄後、根管内の洗浄・消毒を行ったら、空洞になった根管内に細菌が侵入できないよう、充填材を隙間なく詰めていきます。

これを根管充填といいます。

この充填が不十分だと、虫歯菌や歯周病菌を含んだ唾液が根管内の隙間に侵入し、再感染を起こしてしまいます。


予防策:バイオセラミックによる根管充填

充填剤に使用する素材は歯科医院によって様々ですが、一般的にはガッタパーチャというゴムの一種を使用することが多いです。

ちなみに現在最も優れている充填剤が、バイオセラミックという素材です。

殺菌性と生体親和性が高さから、歯科先進国では定番とされていますが、日本では自由診療の一部の歯科医院でしか使用されていません。

虫歯の再発予防のためには、質の高い充填剤を選ぶことも重要です。

根管治療の成功率を上げたいなら―

根幹治療の失敗2

根管治療には、治療方法に制限がある保険診療と、治療方法を自由に選べる自由診療があり、使用できる歯科材料や設備に差があることがわかりました。

保険診療は健康保険が適用されるため、治療費が安く済むというメリットがありますが、あくまで痛みの除去や、悪い所を治すためだけの治療なので、再発予防や仕上がりの美しさを求めることは難しくなります。

一方、自由診療は保険が適用されないため全額自己負担になりますが、ラバーダム防湿やマイクロスコープによる処置を受けられ、歯科材料も自由に選択することができます。

吉松歯科医院なら世界トップクラスの根管治療が受けられます

根管治療は、歯の寿命を大きく左右する非常に重要な歯科治療です。

再発した虫歯は進行が早いので、気付いた時には治療不可、抜歯するしかないという状態になりかねません。

そのため吉松歯科医院では、根管治療の成功率を可能な限り高めるべく、質の高い治療器具・設備・歯科材料を揃えています。

今回ご説明したラバーダム防湿、マイクロスコープ、バイオセラミックによる根管充填の処置を含め、世界的に見てもトップクラスの根管治療を受けることができます。

また他院で「要抜歯」と診断されながら、歯を温存しての治療に成功した事例も多数あります。

歯の寿命を延ばしたい方、仕上がりの美しさを求める方はぜひ吉松歯科医院にご相談ください。

根管治療の失敗事例とその予防策|まとめ

今回は、根管治療の失敗について解説しました。

虫歯に再感染すると、歯の痛みだけでなく、膿が発生したり頭痛や肩こり等の体調不良を起こしたりする恐れがあります。

たとえ一時的に痛みが治まったとしても、その間も虫歯の進行は刻々と進んでいます。

放っておくと、抜歯するしかないという状況になりかねないため、根管治療の失敗が疑われる時はすぐに歯科医院を受診しましょう。


吉松歯科医院では、患者さん一人ひとりのご希望に沿った治療計画を作成し、治療費用に関するご相談もお受けしています。

経験豊富な歯科医師、吉松歯科医院の吉松宏泰が自分の歯だと思って、親身になって治療にあたらせて頂くので、安心してお任せ下さい。

当院では、患者様一人一人とじっくり向き合って治療を行うために、完全予約制とさせて頂いています。

来院される前に、まずはご予約をお願いいたします。

初診時には1時間ほどかけて検査やカウンセリングを行います。診察後のお時間に余裕を持ってお越しください。

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