根管治療専門医における私見
根管治療専門医と患者さんから言われると、吉松歯科医院では、根管治療専門医では、ないと答えている。日本においては専門医制度が確立されていないため、根管治療専門医というのは存在しない。しかし吉松歯科医院ではアメリカの根管治療専門医と同等もしくはそれ以上の治療技術を提供することができます。
アメリカでは専門医制度が確立されているため根管治療専門医が制度として存在しています。しかし日本では根管治療専門医という制度そのものがないので、根管治療専門医がいないことになります。
虎ノ門周辺には根管治療専門医と言っている歯科医院が数件ありますが、例えばアメリカ帰りの根管治療専門医で抜歯を宣告されて吉松歯科医院に来る患者さんも中にはいます。そのような症例であっても吉松歯科医院では、歯を残すことが出来、実践しているため最近では根管治療専門医と同等もしくはそれ以上の治療技術を提供できると自負しています。また、友人でもあり、尊敬している寺内先生にもアメリカで根管治療専門医のレベルで治療をしていると言われます。すでに廃刊になっているみたいだが、エンドトレビューという機関紙があった。ボードメンバーとして名前がクレジットされている唯一の日本人である。しかし寺内先生も根管治療専門医という言葉は使っていない。なぜらならば、日本国内で根管治療専門医という制度そのものが存在しないからである。
吉松歯科医院では、アメリカの根管治療専門医と同等もしくはそれ以上の根管治療をあなたにご提供することができます。ラバーダム、マイクロスコープ、MTAなどをご提供することができます。
歯科の分野では、元々細かい作業をするため拡大鏡を用いることはかなり以前よりあった。私の師匠である村岡博先生は、生前“赤痢菌は裸眼では、見えないぞ!”と拡大鏡の必要性を唱えていた。1970年代日本にナソロジーが入ってきたとき、下顎の顎運動を計測するためターミナルヒンジアキシスを計測するため回転軸の中心点を見つけるため、どんなに目に良い人間でも拡大鏡を使い回転軸を計測しろ!と唱えていた。
私が歯科医師になったころ、世間では歯科技工は拡大境を使って技工士に技工物を作ってもらっていたが、技工物の製作を依頼する技工士には拡大鏡を使えと、言っていながら歯科医師自身は、拡大鏡を用いているわけではなかった。
しかし1990年代にAAE(アメリカ歯内療法学会)では、大学院の教育ではマイクロスコープを使うことを義務化した。その頃より通常の根管治療、歯周外科などでマイクロスコープを用いることにより治療の精度、外科的なダメージの低さなどが言われ始めた。
当たり前のことであるが、裸眼で見るよりマイクロスコープを用いて治療を行う方が精度が高いに決まっているが、なかなか実際には拡大しながら治療をするということは非常に難しい。数年前ある高名な先生に“先生は、なぜ?マイクロスコープをお使いにならないのですか?”と質問した時、自分はマイクロスコープの教育を受けてないからだと言っていた。人の価値観なのでとやかく言うつもりはないが、まぁそれまでだなぁと感じた。
私が開業した次の年に村岡 博先生は天に召されてしまった。私自身、師匠を失い何を目標に歯科人生を歩んで行けばよいのか、悩んでいた時だった。すでに開業時からマイクロスコープを購入していたが、今ほど使っていなかった。またまたご縁があり岡口守雄先生からSJCDのマイクロエンドコースをするから手伝ってくれないかとお声が掛かり岡口歯科に打ち合わせに行くと治療中、ずーっとマイクロスコープを覗いているのである。正直ここまでやるかぁと思った。マイクロスコープのコースは2004年頃までに4回以上受講していたが、通常確認のために用いているのが現状であった。
日本顎咬合学会で“考える根管治療”という講演をしたころ、メーカーの違うものを組み合わせて拡大しながら治療を行う器材を考案するようになった。
2009年春にペンシルバニア大学で有名な先生の講演を数回聴講するチャンスがあったが、治療中にマイクロスコープで拡大しながら治療を行っていなため術中の写真がなかった。術前と術後のレントゲン写真だけであった。たしかに側枝にシラーが入り、レントゲン的にはきれいに見えた。だけれどもただそれだけのものである。もちろんクラックのある歯は、抜歯を行うと言っていた。患者さんとコミュニケーションフラップと言って外科をしてクラックラインを写真で撮り患者さんの同意を得ていた。確かに数年前まではペンシルバニア大学はマイクロエンドでは世界のトップレベルにあったかもしれないが、ペンシルバニアで残せないものを残している先生がいることを知り最近では実践している。
吉松歯科院では数年前まで年間50~60本程度のインプラントを植立していたが、最近は抜歯をせずに歯を残しているため年10本にも満たない本数になりました。
村岡歯科の修業時代より日本歯内療法学会の関東支部の手伝いをしているが常任理事がすべてマイクロスコープを用いているわけではないが、みんな根管治療専門医といえば根管治療専門医である。また今は、顧問の大谷滿先生がなくなってしまい活動休止状態にある大谷歯内療法研究会の理事者がほとんど日本顎咬合学会の創立メンバーになっているように日本は根管治療も補綴も一生懸命やっている先生は、どんな分野でも理事になっているように日本の歯科医療事情のため専門医制度が確立されない、出来ないようになっている。
下の症例は、2009年9月に行った症例ですが、術前のレントゲン写真でお分かりかと思いますが根尖部より甚だしいほど根管充填剤が突出し根尖部に炎症を引き起こしています。患者さんの症状も絶えず違和感があり打診痛があります。ラバーダムをした後、不良補綴物を除去して感染源(緑色に染まっている部分)を染めながら除去していき、歯質が薄くなったり形態が悪いところを強度の高いコンポジットレジンでリペア-して本格的な根管治療が始まります。以前の先生が行った根管治療の薬、スライドではピンク色に見えるところですがこの材料が根尖部よりかなり飛び出ているためマイクロエキスカという特殊な器具を用いて根尖部より取り出しています。通常、根管治療を一生懸命されている先生、根管治療専門医であれば外科的根管治療を選択する先生も多いのではないのでしょうか?この症例では通常の根管治療で症状が改善されたので外科は行いませんでした。もちろん症状が改善されなかれば外科を計画はしていましたが、自分が行った症例が最後の根管治療になればいいと思いほぼすべての症例でMTAで根管充填を行っています。
ここまでの治療来院数3回、費用189,500円
佐藤徹先生より拡大画像でないとよくわからないという指摘のため拡大画像を提示します。
根尖からガッタパーチャがかなり出ています。骨の中に入り込んでいる様にも見えます。
近隣のアメリカ帰りの根管治療専門医では抜歯と診断された症例
肩書きではない、能書だけでは、歯を残しことはできない!
#26、#27を根管治療してクラウンにて修復してあります。#28は、抜歯しました。
抜歯と診断される歯であってもこのように歯を残すことができます。もちろん機能させています。術後1.5年経過しています。
クラウンはジルコニアクラウンを装着してあります。
当院では患者さんの選択肢は治療をするか、しないか、です。材料の選択肢は術者サイドにあると考えています。
先日ペンシルバニア大学のクラッチマン先生(アメリカの根管治療専門医)に症例を観てもらいました。リップサービスかもしれませんが、エクセレントと言われました。
どこで勉強したことよりも自分が何ができるのか?(その歯を治療することが可能か?)、
吉松歯科医院では、治療技術が最大限のサービスと考えています。
#28抜歯、#26、#27根管治療及びクラウン修復
根管治療 180,000円 × 2歯
クラウン修復 150,000円 × 2歯 すべて税別
所属している日本歯内療法学会も2010年より認定医制度を根管治療専門医に改めるそうです。日本でも根管治療専門医という言葉が出来きるみたいです。
根管治療専門医といわれる歯科医院であっても治療技術は、様々です。根管治療専門医に抜歯と診断されても抜歯をせずに歯を残すことが吉松歯科医院にはあります。