根管治療の失敗?虫歯の再発や、再治療を受ける際の注意点について
歯科医院で治療を受けたにも関わらず、痛みが治まらなかったり、一度は治まったものの再び痛みが生じたりといったことはありませんか?
虫歯が再発した場合は、再度歯科医院で根管治療を受けなければなりません。
今回はそんな根管治療の再治療について徹底解説!
「再治療を受ける際、どんな点に注意すればいいのか」についても詳しくまとめました。
YouTubeでも根管治療の失敗について解説しておりますので、ぜひご覧ください。
根管治療とは
虫歯が進行すると、歯の根っこ(根管)で細菌が繁殖し、歯の神経(歯髄)が傷んでしまいます。
根管治療は、細菌で汚染された神経を取り除き、根管を洗浄・消毒するための治療です。
根管内が無菌化されたら、中に薬剤を詰めて被せ物で根管内を密閉します。
根管治療については、「ラバーダム防湿を行う根管治療」で詳しく説明していますので、こちらもあわせてご覧ください。
日本の根管治療の現状
実は、虫歯を治すための根管治療の成功率は意外と低く、日本の根管治療は他の先進国に比べて遅れをとっているのが現状です。
歯科先進国であるアメリカの根管治療は、90%近い成功率を誇っていますが、日本では50%ほどしかないという見方もあるようです。
日本と歯科先進国との根管治療の違いは一体どこにあるのでしょうか?
アメリカで当たり前に行われていながら、日本ではまだ普及していない2つの処置について見ていきましょう。
根管治療の現状①:マイクロスコープの導入
歯の根っこは細く狭く、非常に複雑に入り組んでいます。
肉眼での処置には限界があるため、どうしても感染部や神経の取り残しが起こりやすくなってしまうのです。
根管治療の成功率を上げるためには、感染部の徹底した洗浄・消毒が欠かせません。
そのために海外ではすでに普及が進んでいるのが、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)です。
迷路のような細く狭い根管内を拡大して映し出すことで、肉眼での治療とは比べ物にならない高い精度での洗浄・消毒を実現できます。
しかし、マイクロスコープの導入には膨大なコストに加え、使いこなす歯科医の技術も求められるといったことから、日本ではまだ普及が進んでいないのです。
根管治療の現状②:ラバーダム防湿
ラバーダム防湿も、歯科先進国では当たり前のように行われている処置です。
ラバーダムとは、シート状になった薄いゴムのような素材で、治療歯だけを露出させるマスクの用途で使用されます。
ラバーダム防湿には、患部の湿度管理に加え、唾液による細菌感染や、薬剤が歯茎に付着するのを防ぐといった数々のメリットがあります。
根管治療中は常に、細菌との戦いです。
日本ではあまり使われていませんが、治療の精度を高めるためには欠かすことのできない重要な処置なのです。
根管治療の痛みの原因は?痛みの対処法や治療期間についても解説していますので、併せてご覧ください。
再治療を受けるなら、精度の高い根管治療を―
このように、一言で根管治療と言っても、設備や器具によって治療内容や治療の精度は大きく変わります。
「再治療で完璧に治したい」「再発リスクを抑えたい」という方は、
最新鋭の設備が整った歯科医院で再治療を受けるのが長期的に見てもコストパフォーマンスの良い治療となります。
再治療を受ける歯科医院を選ぶ際は、下記のポイントに注意しながら比較・検討しましょう。
☑自由診療の治療が受けられる
☑治療内容や設備に関する説明がある
☑治療方針が明確で、説明や対応が丁寧
歯科治療には保険診療と自由診療がありますが、先ほど説明しましたマイクロスコープやラバーダム防湿は、自由診療でしか受けることができません。
保険診療による根管治療は、あくまで「悪い箇所を治すための治療」に過ぎないため、歯科医院によって大きな差はありませんが、自由診療による根管治療は、設備や器具、歯科材料などを自由に選択することができます。
また、治療内容や治療方針について、きちんと説明があるかどうかも重要です。
自由診療の場合、歯科医院によって治療内容が大きく異なるため、公式HPなどで事前に確認しておくと安心です。
根管治療の費用の相場や通院回数は?保険診療と自由診療の違いについても解説していますので、併せてご覧ください。
最先端の根管治療を受けるなら吉松歯科医院へ
当院の根管治療は、
- 診査・診断
- 麻酔
- ラバーダム防湿
- 患部の感染部の除去
- 神経が以前あった空間の感染部の除去
- 根管口の確認
- 根管形成
- 根管洗浄
- 根管充塞
- CTによる根管充塞の確認
- グラスファイバーレジンによるポストコア
の11ステップで進められます。
吉松歯科医院の根管治療―初診時
初診時にはまず、口腔内の撮影や問診、検査などを行い、大まかな治療期間や治療費用について詳しくお話します。
歯科治療の画像診断としてレントゲンが使われますが、日本の歯科医院でよく見られる二次元レントゲンでは患部を詳細に確認することができないため、結果的に病巣を見逃してしまう恐れがあります。
当院で使用するレントゲンは、世界最小レベルまで放射線量を抑えたデジタルレントゲンシステムです。
人体に受ける放射線量は従来のフィルムレントゲン撮影の10分の1程度であるため、身体への影響を心配することなく検査を受けていただけます。
またCT装置によって3次元撮影もできるため、歯やあごの骨の立体構造や神経の位置を正確に把握した上で、治療を進めさせていただきます。
吉松歯科医院の根管治療―2回目以降
2回目からは本格的な処置に入りますが、当院では日本ではあまり普及していない「マイクロスコープ」「ラバーダム防湿」どちらも導入しています。
設備はもちろん歯科材料も最高品質のものをご用意していますので、世界的にもトップクラスな根管治療をご提供いたします。
また当院では、開業前からマイクロスコープを用いた根管治療の鍛錬を積んだ経験豊富な院長が治療にあたらせていただきます。
他院で抜歯が必要と診断されながらも、当院で歯を残しての治療に成功したケースも多数ありますので、ぜひ一度診査・診断にご来院ください。
治療期間や治療費用に関するご相談もお受けいたします。
根管治療の再治療について|まとめ
根管治療を100%成功させることは難しいですが、最先端の設備や高品質な治療器具、歯科医の技術を結集することで、成功率を100%に近づけることは可能です。
再治療は難易度も上がるため、歯科医院や治療内容の選定はより慎重に行うべきと言えます。
再発防止を重視するのであれば、自分の病状に最適な治療内容を選択できる自由診療がおすすめです。
さらに、治療に入ったら最後までしっかり通院するというのもポイント!
治療途中で通院をやめたり、治療の期間を長く開けてしまうと、虫歯は刻々と悪化し最悪の場合抜歯に至ることも。
短期間での治療を望む方は、ご希望を考慮した上で治療計画を作成いたしますので、初診時にご相談ください。
経験豊富な歯科医師、吉松歯科医院の吉松宏泰が自分の歯だと思って、親身になって治療にあたらせて頂きます。
当院では、患者様一人一人とじっくり向き合って治療を行うために、完全予約制とさせて頂いています。
来院される前に、まずはご予約をお願いいたします。
初診時には1時間ほどかけて検査やカウンセリングを行います。診察後のお時間に余裕を持ってお越しください。